陶器の話

秀吉の枕元

maruzo_kun

実話なのかそれとも伝説なのか…誰もが知る豊臣秀吉に関するお話です。

茶碗に対する秀吉のエピソードはいろいろあるようです。朝鮮出兵の時に現地の茶碗を持ち帰ってきたことは史実として残っていますし、本能寺の変の時、その報告を受けた秀吉は焼け跡から茶碗を探し出すよう命令したとか。なんでも本能寺では茶会を行う準備がされていたそうな。

そんな茶碗好きの秀吉ですが、ちょっと粋(?)なエピソードがあります。それは窯から出したまだ冷め切っていない茶碗を、寝る時に枕元に置かせたというお話。どうしてそんなことをしたのかと言うと、冷めていくときに貫入が入る、その音を楽しんだというのです。「キン」と、何とも涼しげで上品な音がするのだとか。聞いたことはないですが、けれどなんとなく想像は出来ます。

かなりマニアックな好みだと思うんですが、そんな繊細な音を楽しむ、とても贅沢でそして素晴らしい感性だと思います。一度聞いてみたいものですが、寝相が悪いと火傷しそうなので、そこだけ注意が必要ですね。

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT ME
まるぞうくん
まるぞうくん
ねずみの男の子
まるぞうくんは、一緒に暮らしているお兄さんがやっている、陶芸をいつも見ていました。

そうするうちに自分もやりたくなっちゃって、教えてもらって始めたのでした。
記事URLをコピーしました