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古染付の鯉耳のよう

maruzo_kun

古染付の、鯉耳と言うものがあります。染付と言えば下の写真のような柄のことを言いますが、古染付と言えば中国は明の時代に作られたものを言うようです。

そんな古染付の中に、「鯉耳」と呼ばれるものがあります。鯉耳とは一輪挿しのような形をしていて、細くなった首の両側部分に持ち手の様に鯉がくっついています。しかし今回着目したい所は鯉ではなく、本体部分。「どうしてこんな所で継いであるの?」と言うところで継がれた跡があります。
決してそこで継ぐ必要があった訳ではなく、継いだ後を隠すような跡も見られません。結果的にそこに表情が生まれ、魅せ場になっているのです。

今作っている一輪挿しは、上部分と下部分を継いで作っています。すごく長い一輪挿しでしかも継がれていない。そんな一輪挿しがあっても「すごいな」と思い面白いのですが、ぼくの一輪挿しはしっかりと継がれているのが分かります。そこが面白く、可愛らしいんです。

継いでいるので、真っすぐにならなかったりします。だから、この形はもう作れません。本当に世界に一つだけの一輪挿しです。まるぞう工房の商品は、そんな商品がたくさんあるんです。

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まるぞうくん
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ねずみの男の子
まるぞうくんは、一緒に暮らしているお兄さんがやっている、陶芸をいつも見ていました。

そうするうちに自分もやりたくなっちゃって、教えてもらって始めたのでした。
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