季節感がなくなってきました
maruzo_kun
まるぞう工房
こちらの記事で、空間を演出することの大事さに触れました。作品を綺麗に整列させて並べてしまうと、それは陳列になってしまい”作品”ではなく”商品”になってしまうというお話でした。
初めての個展だったわけですが、ここでもう一つ実は割と早い段階から、解決しておかないといけない課題がありました。それは、壁面をどうするかです。陶芸作家の場合当然作るものは器やお皿、カップなど、基本は”置くもの”が多いです。壁をどうするか考えたときには、例えばお皿や花器を吊るす、台をせり出させてそこに小さめの花器などを置く、などが考えられます。
また今回の場合ですと、自分の作品の写真をある程度の大きさに引き伸ばして、額縁に入れて飾るというアイディアもレティシアさんの方から提案して頂きました。結論を言うと、壁面には自分で描いた絵を飾りました。まるぞう工房のまるぞうくんの絵です。そう、作品は彼が作っているんです。
額縁は手作りの紙製。初めはその下にカップを吊ることにしていました。だけどテグスを小鳥に引っ掛けていたのですが、作業中に小鳥が取れてしまうというハプニング…急遽レティシアさんから壁に取り付けられる台をお借りしました。
本当はカップを吊るしておきたかったんですが、まあ準備中に取れた方が良かったかもしれません。開催中に何かのはずみで取れてしまうよりもね。
また他の壁面には、作りそこなって釉薬でくっついてしまったバターナイフを吊るしました。
でもまあ正直演出としては、最低限だった気がします。壁面は次の課題の一つですね。次は自分でいろんな絵を描き貯めておいて、それを飾ろうかと考えています。陶芸作家の個展の際の、壁面に関するお話でした。