綺麗な夕焼けを母と
maruzo_kun
まるぞう工房
DMを作成していろいろな所に配り終わった。作品の値付けも出来た。個展を見て買ってもらえた時の、梱包用のプチプチと紙袋も準備出来た。お店にお渡しする納品書の作成も出来た。これで準備は整いました。いよいよ搬入です。今回は初めてという事もあり、前日に入らせて頂きました。
これはなるほどと思った父からのアドバイス。作品を並べる時に陳列になってはいけない、という事です。例えばカップを並べようとすると、例えば取っ手は全て同じ向きにそろえてしまいがちです。でもそうするとそれは陳列になり、作品ではなく商品になってしまうんですね。確かにと思いました。
どうして取っ手の向きを揃えてしまうんでしょうか。なぜ規則的に並べてしまうんでしょうね。それはそれで面白い人の行動だと思います。
そこでレティシアさんでは、そういった事に一切とらわれないように意識して並べてみました。
とっても向きもバラバラ、小鳥のついているカップなら、小鳥の向きも何かに縛られることなく、全体のバランスを感じながら並べました。
個展では単に作品を綺麗に並べるのではなく、空間を演出する必要があります。この考え方がとても大切だと思うわけです。そして不思議なことに、正直あまり気に入っていなかった作品も、並べ方にこだわることでそれぞれがお互いを高め合うように活きてくるんです。単体ではイケていなかったとしても二つ並べると光りだす。とても面白い経験でした。
何にも縛られずに自由に並べる。でも本当に適当じゃいけない。これはセンスなのでしょうか。だから、普段から陶器の作品ばかり見るんじゃなくって、自然とか、建造物とか、洋服とか、いろんなものを見ておかないといけないんですね。おもしろい!