什器探し、そして出会い
マルシェでの陳列に使う什器を見繕うために、またアイディアを勉強するために実際に雑貨屋さんなどへ行って、どんな陳列をしているのかを見に行って来ました。そしたらさすがプロ、「そうか、これで良いのか!」と思えるディスプレイ方法にたくさん出会うことができました。



具体的には上の写真みたいに、升や空箱、洋書などをとても上手く使われていて、「こんな風にしたい!」って思える発見がたくさんありました。そして次に思ったことは、「こう言うものならうちにもありそう」「声を掛ければ周りの人の家や実家にもありそう」です。仮にお金が潤沢にあったとしても、そこはリサイクル品や既にある物を工夫して使いたいんです。アイディアを光らせて工夫を楽しみたい、昔の茶人で言う“見立て”です。しかし…そうは言っても、なかなか上手く事は運びませんでした。要らない木箱などはあるにはあるんですが、ちょっと使うには大き過ぎたり汚かったりボロすぎたり。良い感じの什器になるものって、やっぱりすんなり見つかるものじゃなかったんですね。もしかしたら使ってみれば良い感じに映えるのかもしれないですが…普段からそう言う目線でいろんなところを見ておかないといけないなって思いました。
近所の雑貨屋さんで閉店セール
そんな訳で什器はやっぱりイチから探さないといけなくなったのですが、ふと近所の雑貨屋さんに特に目的もなく寄ってみたときに、閉店セールをしているではありませんか。そしてその中にある物が目に入りました。

なんて素敵なアイテム!これはセール品では無かったのですが、迷うことなく買ってしまいました。だって絶対にピッタリ!もし什器として使えなかったとしても、商品撮影に十分使えます。願っているものって、探している時には中々見つからないんです。そして何でもない時に、ふと目の前に現れる、そんなものですね。
また、よく広告とかネットでの商品写真を見て「こういう写真素敵だな〜」と思って参考にしようとしても、なぜか同じようには撮れません。カメラの良し悪しやテクニックは置いておいたとしても(置いといたらダメですが)、原因や何が違うのかを分析していくと、ちょっとした小物であったりそれこそ什器であったり空間の広さや光の取り込み方など。やっぱり良い写真って、全てが上手くセッティングされています。だってプロの方が撮影されてるんですもんね。ちょっと手元にあるもので自分も撮影しようと思っても、そりゃあダメです、やってみて初めて程遠いことが分かります。それで「何がこんなに違うんだろう」と考えていって、ようやく一つひとつの違いに気付いて、そもそも条件が違いすぎる…と思い知らされる。そんな経験をずっとしてきました。
なので、こう言う「これだ!」と思える物に出会ったときは、ちょっとくらいの予算オーバーなら買っちゃうようにしています。あとで、あの時のアレ良かったな、と思っても遅いですから。什器も作品もお互いに引き立て合えるような使い方をしていきたいです。あ、もちろん升とか空き箱へも、ちゃんとアンテナは立てていますよ。
