ぼくの日常

キンモクセイが香る

maruzo_kun

2024年の10月15日、朝外へ出てみるとふとキンモクセイの香りを感じることができました。いいにおい、そうか、秋が来たのか、今年もキンモクセイの季節がやってきたのかと思います。

近所のキンモクセイ

今年の夏は特に、すごく長く感じました。なんなら昨日も日中はまだ暑かったです。10月ってこんなんだっけ…。今年は何か夏らしいことは出来たかな。お素麺を食べた、スイカを食べた、花火はしなかった、花火大会ももう何年も行っていない、海へも行かなかった、プールへも。何事もなく寿命で死ぬなら、夏はあと40回くらい?多いんだか少ないんだか、けど人生で食べられるチョコレートの数が残り40個と言われたら、少ないなぁと感じるでしょう。大事な人と見れる桜は、あと何回でしょうか。

冬には冬の香りがあるし、春にもあるし、夏にもあります。空気の香りが、「あ、春が来た。夏が来た。」と感じさせてくれます。香りじゃなくっても、季節を感じさせてくれるものって素敵ですね。それこそが「いとをかし」ってやつでしょうか。春の山際なんて最高。冬にやかんやカップから立ち上る湯気も素敵です。でも感情は、それだけに留まらない事もあります。例えばふとしたはずみから、昔同じような場面でその時に考えていた事なんかも思い出します。校庭のスタンドからの景色とか、小さい頃どこかからの帰り道で見た夕日とか、夏休みプールからの帰りとか。そんなシーンが気温やにおいや音などから蘇る事があります。誰かが「過去だけは誰にも奪われない」と言っていましたが、何かのはずみで思い出の中に入り込んでいける、そんな場所があるのも、かけがえのない財産だと思います。

季節が訪れては、当たり前ながら一回ずつ終わっていくのねと思いながらも、そんな事を考えるのは良くも悪くも人間だけ(おそらく)。とりあえず一日一日をしっかりと。体調の良くない日、嫌なことがあった日、したくない選択を迫られる日、いろんな事があっても今日を、今を大切に。それが結果逃げる事でもOK。犬や猫や鳥のように、瞬間を悔いなく過ごしたいと思うのでした。

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まるぞうくん
まるぞうくん
ねずみの男の子
まるぞうくんは、一緒に暮らしているお兄さんがやっている、陶芸をいつも見ていました。

そうするうちに自分もやりたくなっちゃって、教えてもらって始めたのでした。
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